当時は超買い手市場だった
私は1999年に大学を卒業しました。当時は就職活動も超氷河期。特に文系は営業職の採用が中心で、内定欲しさに「全国どこでも行きます!」が当たり前の時代。縁あって、大手ガス器具メーカーに就職するも、新人研修中に人事担当から「出身地以外のエリアで希望を2つまで書け」との声。私は大阪出身のため、「関西地区」を希望したかったのですが、泣く泣く関西を挟む「第1希望:中部地区」と「第2希望:中国地区」を希望。研修最終日の辞令では第2希望の「中国地区」(大阪から最も遠い「山口」)でした。
当時は超買い手市場で、「採用する」側のパワーがとても強かった。現在2026年では、「全国どこでも行きます」や「出身地以外のエリアを希望しろ」というようなことは、人手不足も相まって、なかなか通用しない時代になっていると思います。私も現在、人材開発の仕事で大手企業の人事担当者と話をする機会が多くありますが、「若手の定着」には非常に敏感です。リテンションやオンボーディングという言葉が現在人事界隈では頻出キーワードになっています。
ずっとこのまま働き続けるという価値観は今の若手には少ない。新人のキャリアに関するアンケート調査で「10年後は別の会社にいる」と答える新人も一定数います。「辛そうだから管理職を目指したくない」という意見もあります。
そのような新人を受けいれるOJTリーダーや上司は、自分の頃とは異なる多様な価値観を否定せず、まずは受け入れることから始めてみてください。新人が何を大切にしているのか、価値観やニーズを理解した上で、それを目の前の仕事に意味づける。そうすることで本人のやりがい向上にもつながっていきます。